リモートワークが一般化して約3年。デスクやチェア、イヤホンやライトなど、自宅の仕事環境のアップデートもひと段落した頃だろう。一方で、自宅だと集中力が長続きしない、忙しくて部屋が片付かない、思いのほか家事に時間が取られる……など新しい悩みも顕在化した。そんな中、「仕事とは結びつきづらい『生活家電』にも、仕事や生活の質をアップデートする製品が増えてきました」と教えてくれたのが、累計200製品以上の生活家電を検証・レビューしてきたマイベストの東春樹氏だ。東氏が2023年のリモートワークの質を高める生活家電を3つ厳選して紹介する。
東 春樹
株式会社マイベスト 白物家電チームマネージャー
大学卒業後、雑誌『家電批評』・経済Webメディア『NewsPicks』の編集記者として、商品レビューと企業取材の両軸で長年家電業界の取材を行う。掃除機や炊飯器といった白物家電を中心に、これまでに200製品以上の家電をレビューしてきた。現在はおすすめ情報サービス「mybest」の白物家電記事を統括。
「キッチンで使うもの」の概念を翻す 仕事場にも溶け込むミニ冷蔵庫
- メーカー 日立グローバルライフソリューションズ
- 製品名 Chiiil
- 実勢価格 78,880円
在宅勤務が増え、毎日飲む炭酸水や息抜きのチョコなど、仕事場とキッチンを何度も行き来するビジネスパーソンも多いはず。多様化するライフスタイルに呼応し、日立が生み出した「Chiiil(チール)」は、「冷蔵庫はキッチンで使うもの」という概念を取り払った小型冷蔵庫だ。
シンプルでカラーバリエーション豊富な見た目と、ワインボトルすらも保存できる収納力が特徴。仕事場に限らず、ソファ横にお酒を忍ばせたり、寝室に置いておやすみ前の水分補給に活用したりと幅広いシーンでなじむ。
デザイン家具のような冷蔵庫が身近にあれば、しっかり冷えたドリンクやフレッシュな軽食類を気軽に手に取ることができ、仕事のパフォーマンスはさらに高まるだろう。
多忙なリモートワーカーをサポート ロボット掃除機で快適な仕事場を
- メーカー ロボロック
- 製品名 Roborock S7 MaxV Ultra
- 実勢価格 179,800円
仕事に集中し、我を忘れて会議や資料づくりをテキパキと進めれば進めるほど、相反するように部屋は荒れ、足元には人知れずホコリが溜まっていくもの。そんな鬱々とした環境を脱して、常に快適な環境で働き続けるために、ゴミ掃除から水拭き掃除までを一手に担うロボット掃除機を薦めたい。
ロボロックの「S7 MaxV Ultra」は、1カ月に一度のメンテナンスだけで、常に部屋を掃除し続けてくれるロボット掃除機。吸い取ったゴミを充電スタンド内蔵のダストボックスに吐き出すほか、水拭き掃除用モップの掃除までを自動で行う。アプリで予約設定もできるので、業務開始前に起動させておけば、清々しい気持ちで仕事に向き合えるだろう。
ワンルームマンションにも設置可 在宅勤務に「時間」を生み出す食洗機
- メーカー パナソニック
- 製品名 食器洗い乾燥機 NP-TSK1
- 実勢価格 75,240円
掃除と同様、仕事に集中すればするほど後回しになる皿洗い。キッチンが他人には見せられない状態に陥っている人も多いだろう。また、在宅の時間が増えたことで、皿洗いが家族喧嘩の発端になったという話も聞く。
そんな煩わしさを、家庭用食洗機の国内シェアNo.1であるパナソニックの「NP-TSK1」が解決する。これまでの食洗機は水道工事やサイズの制約があり、誰でも気軽に導入できるものではなかったが、「NP-TSK1」は給水タンク式で、奥行約29cmのスペースさえあれば設置できるのが特徴。一人暮らしのビジネスパーソンにもお薦めだ。
皿洗いを食洗機に任せて、やり残した仕事を片付けたり、家族と余暇を楽しんだりする時間を手にしよう。
※編集部注 記事内で記載されている価格は、編集部調べによる実勢価格です。店舗やサイトごとの販売価格は異なります。
(2023年1月20日発売の『Ambitions Vol.02』より転載)
text by Haruki Higashi / edit by Reo Ikeda, Kohei Sasaki