
特別栽培で「あまおう」を生産する、うるう農園の挑戦。台湾への輸出に成功
福岡県久留米市にある、日本最大のあまおう株数を誇る観光農園「うるう農園」。 減農薬の特別栽培であまおうを生産し、いちご狩りはもちろん贈答用のいちごや加工品で人気を博している。 そんな同社は、コロナ禍をきっかけに海外進出を決定。世界で最も残留農薬基準が高いと言われる台湾への輸出に成功したことで、国内外からさらなる注目を集めている。 有機栽培への思いや今後の野望について、取締役の古賀百伽氏に話を伺った。
田村朋美

福岡県久留米市にある、日本最大のあまおう株数を誇る観光農園「うるう農園」。 減農薬の特別栽培であまおうを生産し、いちご狩りはもちろん贈答用のいちごや加工品で人気を博している。 そんな同社は、コロナ禍をきっかけに海外進出を決定。世界で最も残留農薬基準が高いと言われる台湾への輸出に成功したことで、国内外からさらなる注目を集めている。 有機栽培への思いや今後の野望について、取締役の古賀百伽氏に話を伺った。
田村朋美

「離島」と聞いて、ビジネスパーソンは何を想像するだろうか。 美しい自然、美味しい海の幸、温かい人々、独自の文化といったレジャーのイメージか。あるいは、人口減少、消滅可能性といった、現実的な負のイメージか。 2025年10月、長崎県の五島列島・福江島で「ONE KYUSHUサミット 2025 in 五島」が開催され、産官学の枠を越えて多様なプレーヤーが集まった。 本記事は、複数のセッションの中から「九州の離島経済と、その挑戦が描くつながりのかたち」で行われた「離島経済」に関する議論の一部を届ける。 海洋国家である日本に存在する有人離島は255、人口は日本の約0.5%。マクロ経済の文脈ではこぼれ落ちてしまう規模ながら、そこでは資本経済のオルタナティブとなりうる、日本の未来の探索が始まっている。 モデレーターはAmbition編集長の大久保が務めた。
大久保敬太

2025年10月、ローカルで活躍するリーダーたちが一堂に会し、九州の未来を描く「ONE KYUSHUサミット」が開催された。 2020年のオンライン開催から4回目となる本イベント。毎回九州内で開催地を変更してきたが、初めて長崎県五島という「離島」での開催となった。 九州の中心地ではなく、離島から、同じくひとつの島といえる九州を見つめるという今回の企画。五島市図書館の会場には130名を超える観客が、五島、九州、そして全国から集まった。 複数のセッションから、ポイントを振り返る。
大久保敬太

発売から66年、“煮込み3分、味一流”のキャッチフレーズで、九州はもちろん全国各地にファンがいるマルタイの「棒ラーメン」。 同社は、ご当地ラーメンシリーズやカップ麺、袋麺、皿うどんなど商品ラインナップを次々と増やしながら、こだわりの味を家庭の食卓に届けている。 そんなマルタイラーメンには海外にも根強いファンが大勢いる。2011年の海外進出以降、アジアや北米、ヨーロッパなど各地からの引き合いがあるという。 マルタイの歩みと今後の海外戦略について話を伺った。
田村朋美

近年、経済的合理性だけを追うのではなく、社会的な活動を通して地域経済とともに発展する、新しい潮流が生まれている。 福岡市に本拠地を置く全国第四のガス会社・西部ガスと、北九州の門司で約100年続く製造業・岡野バルブ製造が、「コミュニティナース事業」を本格的に始動したのだ。それも、ボランティアやCSR活動ではなく、上場企業の新たな「事業」として。2社に話を聞いた。 コミュニティナースとは、地域の中に存在し、元気なうちから住民と関わることで地域全体の心身社会的な健康をサポートする取り組み。株式会社CNCが提唱し、全国各地で社会実装へ向けて取り組んでいる。
大久保敬太

半導体受託生産世界トップのTSMCが熊本工場で量産をスタートさせた。 建設予定の第2工場とあわせて、回路線幅で40nm(ナノメートル。ナノは10億分の1)から14nmの半導体を製造する計画だ。 最先端半導体ではないものの、実はそこに需要の拡大が見込まれている。 さらに九州では後工程の世界的プレーヤーも進出してきた。 製造装置や素材メーカーも立地する半導体産業の一大集積地である九州について、今後の可能性と課題を経済・産業ジャーナリストの平岡乾氏が解説する。
大久保敬太

「常に結果を出さないといけない」「自分の意見を持たないといけない」「賢く生きないといけない」。 忙しい毎日を送っていると、気づけばそんなことばかり考える“現代病”を患ってしまう。 そんな時にこそ行ってほしいのが、福岡をはじめ九州の飲食店街に欠かせない、スナック。 かつてスナックのママを務めていた筆者が、なぜ今、私たちにスナックが必要なのかを考えてみた。
Ambitions FUKUOKA編集部

創業1908年。路面電車から始まり、バス、鉄道と、福岡の人々の「足」となり、天神という「都市」をつくってきた、福岡を代表する企業・西日本鉄道株式会社。 グループ連結従業員1万8000人を超える同社は今、時代の転換期を捉えて、ポートフォリオの組み替えとローカル/グローバルの同時投資という、ダイナミックな経営に取り組んでいる。 約900億円の投資を行った天神の新ランドマーク・ワンビルはどのビジネスを呼ぶのか。 人口減少の時代、コア事業である交通はどうなるのか。 物流、不動産、福岡から世界を目指す、第三、第四の柱はどこにあるのか。 特別企画「エクセレント・カンパニーの研究」は、日本経済復活の鍵となる、野心的な大企業の経営を詳らかにするロングインタビューだ。西日本鉄道の代表取締役社長執行役員・林田浩一氏と、AlphaDrive/Ambitionsの麻生要一の対談を通して、偉大なる企業の本質を探る。
大久保敬太

天神のビッグバンは2度目だった――。 約60年前、1度目のビッグバンが起きた天神周辺エリアは、経済成長と自然の美しさの両方を大切に独自の都市成長を遂げた。そして現在、2度目のビッグバンにより街は大きく変化しつつある。 国内外企業や外資系ホテルの誘致が進み、スタートアップやスモールビジネス、個人店などあらゆるプレーヤーが共存・”染み出し”ながら、福岡市を彩っている。 そんな福岡市の過去と現在、そして未来について、九州大学大学院とURBANIX株式会社で都市研究を続ける岩淵丈和氏が分析する。
田村朋美

福岡で生まれ育ち、フランス・ニースで世界から評価された料理人が、原点に立ち返る。文化的価値に根ざした活動を模索し続けた結果、太宰府の地で2回の「食サミット」を開催。松嶋啓介氏の言葉と実践には、「豊かさ」を再考し、福岡の可能性を再定義する問いと示唆が詰まっている。
Ambitions FUKUOKA編集部