【トップインタビュー】Ambitionsの未来。進化するビジネスメディアが目指す価値創造ビジョン

Ambitions編集部

株式会社Ambitionsは、独自の視点と高品質なコンテンツ制作を通じて、ビジネスメディアの新たな価値創造に挑戦しています。マガジン、Webメディア、イベントなどさまざまな手法を組み合わせて、ビジネスパーソンに深いインパクトを与えることを目指してきました。今後はさらに独自性を追求し、新たな挑戦を通じてメディアの可能性を広げていきます。Ambitionsのコアビジネスと未来のビジョンについて、代表の麻生要一が語ります。 ※写真は、グループ会社であるAlphaDrive高知が拠点を置く高知県土佐町にて

カーブアウトでさらに独立性と革新性を追求するビジネスメディアに進化

――Ambitionsのコアビジネスであるメディア・コンテンツプロデュース事業について、ご説明をお願いいたします。

麻生:当社はビジネスメディア『Ambitions』を中心とする、さまざまなコンテンツを制作しています。『Ambitions』は、AlphaDriveグループのコーポレートビジョンを世の中に発信するために創刊したメディアです。

これまで、紙媒体とWeb媒体で、イノベーションや新しい価値創造のプロセスにフォーカスした記事を発信してきました。アーティストやクリエイターなどカルチャー感度の高い人たちと連携し、独自の視点や感性を反映させた高品質なコンテンツを制作することで、世の中に深いインパクトを与えることを目指しています。単にPVを上げるためのコンテンツを作るのではなく、人々の人生に変化をもたらすような深い影響を与えることに重きを置いています。

また、メディア運営だけではなく、企業のプロジェクトの本質的な価値を引き出すことを重視したクライアントワークを展開しています。旧来型のメディアとは異なるスタイルでPRやマーケティング支援を提供している点はユニークかもしれません。

――Ambitionsは2024年5月にカーブアウトにより設立されました。このタイミングでAlphaDriveの子会社として独立した理由を教えていただけますか。

麻生:より独立したビジネスメディアとして存在価値を高め、新たな価値創造を目指すためです。もともとAmbitionsの事業は、株式会社NewsPicks for Businessという子会社で、NewsPicks関連の事業と共に展開していましたが、カーブアウトの際に社名を株式会社Ambitionsに変更しました。これは、Ambitionsをビジネスメディアとして独立させるための戦略的な決定でした。

カーブアウトに伴い、AmbitionsはAlphaDriveのDNAを継承しながらも、AlphaDriveのコーポレートビジョンを発信する存在としてではなく、独立した存在として世の中に価値を提供することを目指しています。

――Ambitionsの事業を通して、世の中にどのようなインパクトや価値をもたらしたいとお考えでしょうか。

麻生:Ambitionsは個人のマインドに深いインパクトを与える存在として、個人や企業、社会の内なる変革を促すことに貢献したいと考えています。大切にしているのは、数多くの人々に浅い影響を与えることよりも、少数の人々に深い影響を与えること。一人ひとりの読者やユーザーが新しい気づきを得て、行動変容を起こし、それがうねりとなって社会が変わることを目指しています。

そのため、Ambitionsは、読者やユーザーがコンテンツを通じて新しい気づきを得たり、行動変容を促したりするコンテンツづくりを重視しています。もしかしたら「いまの時代に紙媒体なの?」と思われる方もいるかもしれませんが、あえて雑誌を創刊したのは、情報の深さと質に重きを置いているからです。

Webは広範な接点を作り、認知度を広げるために有効な手法ですが、それだけでは人に深い影響を与えることは難しいです。一方、雑誌は手に取り、情報を深く感じることができるので、より大きなインパクトを与えることができると考えています。

イベントも同様で、直接体験したり人と交流したりすることで、活字や動画とは異なる刺激を受け取り、深い印象を残します。このように様々なタッチポイントをつくることで、人々の人生に変化をもたらすような深い影響を与えたいと考えています。

社員の自主性を尊重し、創造性を引き出すことで、新しい価値を生み出す

――マガジン『Ambitions』『Ambitions FUKUOKA』とWebメディア『Ambitions Web』は社員のボトムアップでローンチしたと伺っています。社員の自主性を尊重し、自律的な組織運営を推進されている理由についてお聞かせください。

麻生:AlphaDriveグループ全体として、フロントエンドで感じたことを起点に事業を創るという文化を持っているため、社員の自主性を尊重することは当たり前の文化として根付いています。『Ambitions』と『Ambitions FUKUOKA』も、社員がやりたいと手を挙げたところからスタートしています。「こういうものがあったら絶対いいのに」とってとこから始まっています。

最も重視しているのは、顧客接点で感じたことが企画に生かされているか、本当にWillがあるのかということです。その2つが揃っているならば、基本的には実行するべきことだと判断しています。そのためにも、社員一人ひとりが主体的に動き、新しい価値を生み出せる環境を整えることに意識を傾けています。

――Ambitionsで働く一番の魅力は何だとお考えですか。

麻生:多岐にわたるスキルや経験を積むことができる点です。メディア事業の上流から下流まで全てのプロセスに関わることができるため、視野が広がり、メディアパーソンとしての総合力が身につきます。また、イノベーションや新しい価値を創造するプロジェクトに携わることができるため、常に刺激的な環境で働くことができます。さらに、業界のトップリーダーやクリエイティブな人々と直接関わる機会が多い点も魅力ではないでしょうか。

――新しく迎えるメンバーに期待していることをお聞かせください。

麻生:現在、Ambitionsは創業期のため、様々な役割を担うメンバーが必要です。セールス、編集、イベント企画など、多岐にわたるスキルを持つ方を求めています。柔軟性があり、カオスな状況を楽しみながら働ける方にジョインしていただきたいですね。

創業メンバーとして、テンション高く、新しいメディアの形を共に創り上げていくことに好奇心を持てる方や、自分の意志を持ち、主体的にアイデアを提案できる方はもちろんのこと、そうした人を支えるバックオフィスや進行管理の役割を担う人材も必要です。新しい環境で自分のスキルを発揮し、成長意欲が高い方を歓迎しています。

Ambitionsは一緒に働くメンバーを募集しています。

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ビジネスマガジンAmbitions vol.5は、一冊まるごと「新規事業」特集です。 イノベーターというと、起業家ばかり取り上げられてきました。 しかしこの10年ほどの間に、日本企業の中でもじわじわと、イノベーターが活躍する土壌ができてきていたのです。 巻頭では山口周氏をはじめ、ビジネスリーダー15組が登場。それぞれの経験や立場から、新規事業創出の要諦を語ります。 今回の主役は、企業内で新規事業を担う社内起業家(イントラプレナー)50人。企業内の知られざる新規事業や、その哲学を大特集します。 さらに「なぜ社内起業家は嫌われるのか?」など、新規事業をめぐる3つのトークを展開。 第二特集では、新規事業にまつわる5つの「問い」を紐解きます。 「企業内の新規事業からは、小粒なビジネスしか生まれないのか?」「日本企業からイノベーターが育たない。 人材・組織の課題は何か?」など、新規事業に関わる疑問を徹底解説します。 イノベーター必携の一冊。そろそろ新しいこと、してみませんか?