
【KBC九州朝日放送 持留英樹】両利きの経営、その迷宮に挑む。ローカル×テレビ局の探索
テレビ局、報道歴20年。 長年、九州の「事件」に向き合ってきたKBC九州朝日放送(以下、KBC)の持留英樹さんは現在、Glocal Kを立ち上げて新規事業プロジェクトに挑んでいる。 テーマは「地域課題×テレビ局」。 広告ビジネスの限界に直面するテレビ局は、探索の先にどのような勝ち筋を掴むのか。 暗中模索、ピボットに次ぐピボット、両利きの経営、その迷宮でもがき続ける、5年間の足取りを詳らかにする。
大久保敬太

Ambitions事業部 編集長/Ambitions FUKUOKA 編集長
出版社、総合制作会社にて、ライター・編集者として活動。エンタメ、カルチャー、ビジネスなどジャンルを越境し、雑誌やムック、書籍、Webコンテンツ、企業媒体と多種多様なコンテンツ制作を行う。株式会社Infobahnにて、企業のオウンドメディア立ち上げ・運用、ブランディング・マーケティング支援に携わる。インハウスエディターを経験し、2022年7月よりAlphaDrive / NewsPicksに参画。マーケティング領域のデスク編集者としてコンテンツマーケティングを推進。Ambitions FUKUOKA編集長、Ambitions事業部編集長。
担当記事一覧

テレビ局、報道歴20年。 長年、九州の「事件」に向き合ってきたKBC九州朝日放送(以下、KBC)の持留英樹さんは現在、Glocal Kを立ち上げて新規事業プロジェクトに挑んでいる。 テーマは「地域課題×テレビ局」。 広告ビジネスの限界に直面するテレビ局は、探索の先にどのような勝ち筋を掴むのか。 暗中模索、ピボットに次ぐピボット、両利きの経営、その迷宮でもがき続ける、5年間の足取りを詳らかにする。
大久保敬太

100を超える組織体を誇る関西電力グループは、複数の仕組み・施策の中で、連続的に社内ベンチャーの立ち上げを推進している。 中でも「SSI(Structured Spin-in)」と呼ばれる出島型スキームを用いて誕生したのが、株式会社ポンデテックだ。3兆円規模とも言われるリユース市場で、「パソコンの再生」と「障がい者雇用」を組み合わせたゼブラ事業を展開している。 「リユース市場の中でも、競合のいない、独自のポジションを築いています」と語るのは、ポンデテック代表の財津和也さんだ。 大手電力グループが仕掛ける、リユース市場のアップデート戦略に迫る。
大久保敬太

「千ミツ(せんみつ)」といわれるほど、成功が難しいとされる新規事業開発。 そんな中、ライオン株式会社の松井茜さんは「二度目の新規事業」となる、口腔起点美容事業(※)「inquto」事業をリードしている。 「失敗する方が燃えるんです」と笑う彼女。連続新規事業の経緯と、二度目だからこそ見えてきた、新しい景色とは。
大久保敬太

戦後最大級の都市開発が進む、東京駅を中心とするビジネスエリア。 その中で、神田エリアの新たなシンボルになると目されているのが、2026年竣工予定の大手町ゲートビルディング((仮称)内神田一丁目計画)だ。 統括する人物は、三菱地所の広瀬拓哉さん。 東京生まれ、東京育ち。東京のビル開発に取り組む広瀬さんは、その傍らで「地域×食のプレーヤー」をつなぐプロジェクトに奔走している。 なぜか? 本業のビルとどう関係があるのか? 地域と地域、地域と東京をつなぎ、同時にアップデートする、壮大な計画に迫る。
大久保敬太

「離島」と聞いて、ビジネスパーソンは何を想像するだろうか。 美しい自然、美味しい海の幸、温かい人々、独自の文化といったレジャーのイメージか。あるいは、人口減少、消滅可能性といった、現実的な負のイメージか。 2025年10月、長崎県の五島列島・福江島で「ONE KYUSHUサミット 2025 in 五島」が開催され、産官学の枠を越えて多様なプレーヤーが集まった。 本記事は、複数のセッションの中から「九州の離島経済と、その挑戦が描くつながりのかたち」で行われた「離島経済」に関する議論の一部を届ける。 海洋国家である日本に存在する有人離島は255、人口は日本の約0.5%。マクロ経済の文脈ではこぼれ落ちてしまう規模ながら、そこでは資本経済のオルタナティブとなりうる、日本の未来の探索が始まっている。 モデレーターはAmbition編集長の大久保が務めた。
大久保敬太

2025年10月、ローカルで活躍するリーダーたちが一堂に会し、九州の未来を描く「ONE KYUSHUサミット」が開催された。 2020年のオンライン開催から4回目となる本イベント。毎回九州内で開催地を変更してきたが、初めて長崎県五島という「離島」での開催となった。 九州の中心地ではなく、離島から、同じくひとつの島といえる九州を見つめるという今回の企画。五島市図書館の会場には130名を超える観客が、五島、九州、そして全国から集まった。 複数のセッションから、ポイントを振り返る。
大久保敬太

設立1912年、日本を代表する旅行代理店のJTB。 売上1兆円を超える有力企業だが、わずか5年前にはコロナ禍が直撃。同社過去最大の赤字1000億円を計上したことは、今も記憶に遠くない。 パンデミックという未曾有の出来事は、経営層だけでなく現場社員たちの意識も変えた。 企業向けセールスを担当していた小糸さんもそのひとり。JTBの未来を担う新規事業を求め、自社プログラムの第一期生として「ロス旅缶」というフード事業を立ち上げた。 ただのCSR活動ではない。ビジネスとして持続し、食品ロスの課題を変える──。 ビジネスと社会課題を結ぶ、JTB流のゼブラ新規事業に迫る。
大久保敬太

現役時代は王貞治監督のもと常勝チームの中心選手として活躍。 2024年シーズンに福岡ソフトバンクホークスの監督に就任すると、1年目でパシフィック・リーグ優勝。2025年シーズンは、ライバルとのデッドヒートを制してリーグ制覇を果たした。 悲願の日本一を目指す小久保裕紀監督の「リーダー論」を紹介する。
大久保敬太

福岡に拠点を置く地方局・FBS(福岡放送)。2022年、同局のSDGsの啓蒙プロジェクトから、ご当地ヒーロー「バカチンガー」が誕生した。 地元出身の俳優・武田鉄矢の金八先生をオマージュし、ベルトには辛子明太子をあしらった福岡愛あふれるキャラクターだったが、公開直前に社長から「地上波NG」を言い渡される。 しかし、プロジェクトを推進する同局・藤谷拓稔さんは諦めなかった。 地道な活動を続けて3年、じわじわと知名度と実績を重ねた。 そしてついに、バカチンガーを葬ろうとした社長と、再び対峙することになる。 キャラクタービジネス、意地の新規事業に迫る。
大久保敬太

「人々の生活に根付く発明をしたい」という思いから、「企業内の研究者」のキャリアを選んだ、キリンホールディングス株式会社の佐藤愛さん。入社以来、数えきれないほどの研究と失敗を積み重ね、辿り着いたのが「電気味覚」の技術を搭載した食器・カトラリー型デバイス「エレキソルト」だった。 ビールや清涼飲料のキリンが、デバイスを開発? 社内でも困惑の声が上がったという飛地の新規事業は、いかにして事業化にこぎつけたのだろうか。 2019年の検証開始から、2024年5月に一般販売開始。そして2025年9月には第二弾をリリース。 今、ひとりの研究者の挑戦が、人々の食生活を変えようとしている。
大久保敬太